仕事内容とやりがいについて

それなりの経験と知識があっても、エンジニア一年目は研修から始まる。会社にもよるが、だいたい3ヶ月から5ヶ月ほどの期間をプログラミングの基礎、HTMLやJavaScriptなどのWeb知識、データベース言語のSQLの理解などに費やす。この期間はプロジェクトに携わることはなく、会社から渡される課題や自主学習で知識を蓄えていく。

研修が終わり現場で働くだけの力がつけば、実際の勤務先に配属される。この際、試験や面接を設けている企業も多い。
しかし、配属先が決まったからといって、すぐにプロジェクトに参加できるわけではない。任される仕事内容は設計書の理解とテストや、あらかじめ完成されたコードへの追加作業や修正作業だ。ゼロから何かを作るというよりも、誰かが作ったものを使い理解を深めていく目的を持った仕事が多い。

現場に入ってから、だいたい半年ほどで少しずつ開発に参加していく。要件定義や基本設計、詳細設計などの制作過程に参加し、ゼロからプロジェクトを経験していくのだ。この段階で、依頼主とのミーティングやヒアリングなどの顧客対応も始まるだろう。

エンジニア一年目は、精神的にも肉体的にも負担になることが多い。特に未経験から始めるとなると、周りが当たり前にわかっている知識がわからず、置いていかれている感覚を味わうことは避けられないだろう。
だが、そのような環境は、最も成長に適した環境と言える。知識と経験を積み上げて余裕が出てきたら、エンジニアとして働くことの魅力ややりがいを見出せるはずだ。